ゴミ屋敷と化してしまった家のトイレ掃除。それは、単なる清掃作業ではなく、まるで発掘作業のようなものでした。長年放置されたトイレからは、想像もしなかった意外なモノたちが次々と出てきました。今回は、その中でも特に印象的だったモノたちを、ご紹介します。まず、最も多かったのは、トイレットペーパーの芯です。使い終わった芯が、便器の周りや床に散乱していました。中には、カビが生えて黒ずんでいるものもあり、長年の放置期間を物語っていました。次に多かったのは、掃除用品の残骸です。使い古されたトイレブラシ、空になった洗剤ボトル、破れたゴム手袋などが、至る所に散らばっていました。これらの残骸は、かつて掃除をしようとした形跡なのかもしれませんが、結局、途中で諦めてしまったのでしょう。そして、最も意外だったのは、便器の裏側から出てきた、大量の古新聞と雑誌です。なぜ、こんな場所に新聞や雑誌があるのか、全く理解できませんでした。もしかしたら、前の住人が、トイレで新聞や雑誌を読む習慣があったのかもしれません。また、床下収納からは、古いアルバムや手紙、写真などが出てきました。これらの品々は、おそらく、前の住人の思い出の品なのでしょう。しかし、私にとっては、全く価値のないものであり、処分に困ってしまいました。さらに、便器のタンクの中からは、なんと、現金が出てきました。数枚の紙幣が、水に濡れてボロボロになった状態で、タンクの底に沈んでいました。なぜ、こんな場所にお金があるのか、全く理解できませんでしたが、とりあえず、警察に届け出ることにしました。今回のトイレ掃除で、私は、ゴミ屋敷の奥深さを改めて知りました。そこには、単なるゴミだけでなく、前の住人の生活や記憶、そして、様々な物語が隠されているのかもしれません。これらの意外なモノたちは、私に、ゴミ屋敷の持つ、もう一つの側面を教えてくれました。そして、この経験は、私自身の人生観にも、大きな影響を与えました。
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