汚部屋と言っても、その原因や状況は人それぞれです。今回は、特に「物が多い」ことが原因で汚部屋になってしまっている方に向けて、効果的な脱出方法をご紹介します。物が多いタイプの汚部屋は、収納スペースが足りない、あるいは収納スペースを有効活用できていないことが主な原因です。そのため、まずは「物の量を減らす」ことが最優先課題となります。しかし、「捨てる」という行為は、多くの人にとって精神的な負担が大きいものです。特に、思い出の品や、「いつか使うかもしれない」と思って取っておいたものは、なかなか捨てることができません。そこで、まずは「捨てる」のではなく、「分ける」ことから始めましょう。具体的には、部屋にある全ての物を「今すぐ使うもの」「たまに使うもの」「1年以上使っていないもの」「思い出の品」「迷うもの」の5つに分類します。この時、大きなゴミ袋や段ボール箱を用意し、それぞれに分類したものを入れていくと、作業がスムーズに進みます。「今すぐ使うもの」と「たまに使うもの」は、収納スペースに戻します。「1年以上使っていないもの」は、原則として処分します。「思い出の品」は、専用のボックスやアルバムを用意し、そこに収納します。「迷うもの」は、「保留ボックス」に入れ、一定期間(例えば1ヶ月)保管します。そして、その期間内に一度も使わなかった場合は、思い切って処分します。この「分ける」作業を行うことで、自分がどれだけ多くの不要なものを持っているかを実感できるはずです。そして、「捨てる」ことへの抵抗感が薄れ、スムーズに物の量を減らすことができるようになります。物の量を減らした後は、収納スペースの見直しを行います。収納スペースが足りない場合は、新たに収納家具を購入するのも一つの方法ですが、まずは今ある収納スペースを最大限に活用することを考えましょう。例えば、デッドスペースになっている場所に棚を設置したり、クローゼットの中に仕切り付きのボックスや吊り下げ式の収納を導入したりすることで、収納力を大幅にアップさせることができます。また、収納グッズのデザインを統一することで、見た目もスッキリとします。物が多いタイプの汚部屋脱出は、時間と労力がかかりますが、諦めずに取り組めば、必ず成果は現れます。
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